【山梨VS静岡だけど…】 富士山の頂上は実は私有地だった!



富士山は長年、「山梨のものか、静岡のものか」で議論されてきました。
両県にまたがる位置にあるため、富士山をめぐる問題は、いまだに根深いと言われています。
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富士山の領有権はいまだはっきりしていない

しかし、富士山の八合六勺(標高3,360m)から上は静岡県の浅間神社の所有で、私有地となっているのです。
富士山の頂上は、徳川家康が浅間神社本宮に寄進し、明治維新後に一度は国有地となった経緯があります。

その後、紆余曲折を経て、1974年の最高裁の決定により、浅間神社のものであることが正式に認められました。
富士山は世界遺産にも登録をされ、ますます観光地としての人気が高まっていますが、所有権に関しては、いまだに山梨と静岡の両県が、所有権でもめています。

富士山の県境線がはっきり引かれていないのは、両県が所有権をめぐって、争いを避けるためだと言われています。

『表富士』の静岡と『裏富士』の山梨

富士山の山頂だけが、所有者がはっきりしている状態です。
富士山の下の部分の所有に関してはいまだに問題が解決していません。

富士山が世界遺産に登録されたことにより、山梨も静岡も、その恩恵を受けることになりますが、やはり、頂上の浅間神社の所有や、『表富士』と呼ばれる静岡に富士山の印象を強く持っている人も多いです。

一方、山梨は『裏富士』としてファンも沢山います。
「富士山はどっちの県?」と言われても、どっちの県の物でもありません。
山頂だけが、所有者がはっきりしているという、特殊な山だと覚えておきましょう。