【キラキラネームの走り!?】森鴎外の初孫の名前は『森マックス』



『舞姫』などの文学作品で有名な森鴎外。
文豪としても有名ではありますが、元々は医師という根っからのエリートです。
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留学経験が『森マックス』に影響

小さい頃から論語やオランダ語を学び、ドイツ語にも秀でた森鷗外ですが、実は孫の名前が変わっています。
『森マックス』という現在でいうキラキラネームのような、奇抜な名前を付けたのはなぜなのか?
その原因を探ってみました。
実は森鴎外は、東京大学卒業後、陸軍軍医になり、陸軍省派遣留学生としてドイツで4年間過ごした経験があります。
その時にお世話になったドイツ留学中の恩師の名前が、マックス・フォン・ペッテンコーフェルと言い、『森マックス』の名前の由来となったと言われています。

また森鴎外は、留学中に何度も何度も本名の「林太郎」という名前で苦労したことや、西欧文化に対する興味から、『マックス』という名前がつけられたと言われています。
『マックス』は森鴎外の長男の初孫で、『真章(まくす)』と書きます。

孫だけじゃなった!

ちなみに、森鴎外は、この当時にしては珍しい西洋風の名前を、孫だけではなく、子供たちに対してもつけています。
長女は茉莉(まり)、次女は杏奴(あんぬ)、次男は不律(ふりつ)、三男は類(るい)でした。
現在のキラキラネームは、アニメや漫画の影響を受けてつけられるケースが多いですが、森鴎外の場合は、海外で不自由をして過ごした経験があるからこそ、西欧に行っても通じる人間になってほしいという願いが込めて、子供や孫に当時としては異色だった名前をつけたようです。