宝くじの歴史と高額当選した場合の心構え
【宝くじが与える夢】
宝くじの抽選会模様が、公共放送NHKで中継されるようになりました。
2016年6月抽選の「第694回ドリームジャンボ」では7億円、2015年の年末ジャンボでは1等・前後賞合わせて10億円が当たる「年末ジャンボ(第688回全国)」が販売され、庶民の夢が益々膨らみ定着しています。
実はこの宝くじ、当選した時に、気を付けなければならないことがあります。夢が半減してしまう落とし穴があるのです。転ばぬ先の杖、高額当選した場合の心構えを確かめておきましょう。
【宝くじの歴史】
「宝くじ」が生まれたのは、1945年(昭和20年)の7月です。歴史はまだ新しいのです。第二次世界大戦の中「勝札」という名称で売り出されましたが、抽選日は8月。それを待たずに終戦になりましたので「負札」と異名をとる籤(くじ)になりました。
歴史にお詳しい方は、時代劇などでも登場する「富籤」があるじゃないか、呼び名は違うが同じだろうと、思われるかも知れません。
富くじが、宝くじのルーツであることは確かです。もっと辿れば、庶民が少額金を出し合い、代表者を信仰詣に送り出した「講」に辿り着きます。
江戸時代には寺社普請の名目で富札を売り出すことが公認されましたが、賭博性が強く、度々禁止されています。
幕末の天保の改革(1842年)で、また禁止されて、明治新政府も禁止を引き継ぎましたので、昭和の「宝くじ」誕生まで、実に103年もの間、日本には富くじのない時代があったのです。
ちなみに、現代の刑法の中にも「賭博及び富くじに関する罪」という法律・条文があります。
【宝くじで高額当選したら】
宝くじの当選金は非課税です。当選金に所得税・住民税はかかりません。でもこの当選金を親や子や親類、知人などに分けると、贈与税がかかります。
当選金を分けたい相手が決まっていれば、共同購入した宝くじとして、名義人全員で1人1人受け取るのが良いのです。