故・石塚運昇さん『ポケモン』世界王者サトシ誕生にオオスバメ役で出演



『ポケットモンスター(略:アニポケ:TV東京 毎週金曜PM6:55~)』で主人公サトシがついに世界王者となった。
’97年にアニメ放送が始まり25年。悲願の世界王者。サトシがポケモンをゲットする度に粋な演出が隠されてきたが、今回はまさかの、なサプライズに視聴者は驚きを隠せない。


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オーキド博士じゃなくて、ポケモン役?

’22年11月11日放映回(132話)の『ポケモンワールドチャンピオンシップ』でサトシは絶対王者のダンデを倒し世界王者に。

エンディングテロップで、オオスバメ役で’18年に亡くなった石塚運昇さんが参加していたことが明らかになりました。


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https://zukan.pokemon.co.jp/detail/277
オオスバメは、サトシがスバメ時代にゲットしていた序盤鳥(雑用鳥)ポケモンの1つ。サトシと行動を共にするにつれ、持ち前の根性で成果を残すことで知られています。

『ポケットモンスター』で石塚さんはメインキャラであるオーキド博士だけでなく、ナレーションも担当。
オニスズメ→オニドリル、コジロウのドガース→マタドガス、タケシのイワーク、クヌギダマ→フォレトス、サトシの初代ベトベトン、キングラー、ケンジのストライク、シゲルのカメックスなど様々なポケモンの声をアテレコしていました。

ではお亡くなりになられて4年経ってから、石塚さんの声が復活したのでしょうか。

石塚さんは生前に自分の音声を収録していた

石塚さんは食道がんが見つかってから、ご自身の声をライブラリに保存しています。
『ポケットモンスター』では、それぞれのポケモンでご自身がアフレコを担当されていたキャラクターのライブラリ音声がありました。


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石塚さんの遺作は、’19年7月12日に公開された『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』ですが、これは’18年3月に事前収録した音声を使ったものです。

年と共に声に幅と深みが出た俳優

石塚さんは、’51年5月16日、福井県出身。実家はバイクショップで30すぎまではバイクが趣味で、高校時代は山岳部でインターハイに出場したそうです。
演劇の道に進んだきっかけは高校時代、人前で芝居をしたことで、劇団薔薇座、同人舎、シェイクスピア・プロダクションなどを経て、青二プロダクションに所属。

『石塚運昇 リーディングカンパニー』を主催し、参加者による朗読指導も行っていました。

筆者が石塚さんの声をはじめて聞いたのは『よろしくメカドック』のナベさんこと渡辺俊光役。
石塚さんの声の第一印象は失礼ながら『業界のカリスマを演じるのに、何だか軽いなぁ…。』というものでした。石塚さんはこの時デビューしたてだったのです。

それから10数年、『ポケットモンスター』のオーキド博士、『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のジョセフ・ジョースター。
『ONE PIECE』の黄猿 / ボルサリーノなど、アニメで代表作と言える役を次々あてるように。オーキド博士の声は石塚さんにとって『キツかった』のはあまり知られていない話です。

TVドラマの吹き替えではCSI:マイアミのホレイショ・ケインの代名詞と言えるのが石塚さんです。


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ホレイショのキャラクターは石塚さんなしでは語れないと言える程になっています。その他にも映画『96時間シリーズ』のリーアム・ニーソンの声は石塚さんがあてています。

いかがでしたでしょうか。
石塚さんは、年と芸歴と共に声に幅と深みが出たと言っても過言ではありません。
だからこそ、お亡くなりになられて何年たっても私たちは『石塚ロス』になってしまうのではないでしょうか。