【優遇され過ぎ!?】国会議員の『特権』
国会議員は、『議員特権』というものがあります。
一般人とは違い、JRの無料パスが支給されるため新幹線に乗り放題やら、格安で都心の議員宿舎を利用できたり、羨ましい特権が沢山あります。しかし、議員特権の中には、特に優遇され過ぎて、国民が納得できないような特権もあります。
不逮捕特権は政治家の逮捕逃れ
その代表的な例の一つが『不逮捕特権』です。
現行犯の場合は除きますが、基本的に国会議員は、国会の会期中であれば、所属議院の許しがなければ逮捕されないという『不逮捕特権』を持っています。
国会議員が犯す罪として、一番多いのは、やはり殺人などの悪質な犯罪ではなく、政治資金などの『おカネ』の問題です。
そのため、現行犯で逮捕されるケースは極めて少なく、不逮捕特権を利用できることの方が多いです。
そして、万が一逮捕されてしまったとしても、議員の要求に応じて会期中に釈放されてしまいます。
本来、不逮捕特権は、政治犯への不当な弾圧を避けるために出来た特権ですが、現在では上手く機能をしていません。
特に近年では、政治と金の問題で話題になる人が逮捕逃れ目的で使う常套手段になっています。
不逮捕特権が、おカネにだらしない一部の政治家の隠れ蓑に使われてしまっているのが現実です。
名誉棄損や損害賠償の罪に問われない
そして、国会議員には、院内での発言について、損害賠償などの罪に問われない『免責特権』もあります。
政治家は話術に長けている人が多い一方、失言などでうっかり批判を買ってしまう人もいます。
発言力の強い人も多いため、ちょっとした失言が大問題になることも少なくありません。
ただし、免責特権に関しては、全てが免除されるわけではなく、国会議員の発言により国家賠償が認められるケースもありますので、絶対的な免除とは言えません。
国会議員の発言が国家賠償として認められるのは、『国会議員が意図的にウソの事実をでっちあげて、特定の個人の名誉を棄損するような場合』です。