【知らなかった!】植物や動物の『学名』はなぜラテン語?
実は植物や動物の『学名』は、ラテン語が使用されています。
現在世界中で広く利用されている『英語』ではなく、なぜ『ラテン語』なのか?
それには2つの理由がある言われています。
時間と共に言葉が変化しないメリット
まず一つ目は、『ラテン語は死語』だから。
古くは多くの国で利用でされていた『ラテン語』ですが、現在ラテン語を『母国語』としている国はありません。
そのため、ラテン語は、現在使用している人がいないことから当然『新語』も生まれません。
英語をはじめとする現在多くの国で使用されている言葉は、時間の経過と共に新語が生まれ、意味が変化してしまう可能性もあるため、『学名』に用いられる言葉としては向いていません。
これ以上新しい言葉が生まれない『ラテン語』こそ、『学名』には最適だと言われています。
欧米での共通語としての歴史
そして、学名にラテン語が好まれるもう一つの理由は、『ラテン語が欧米での共通語だった歴史』が挙げられます。
ラテン語は、『ローマ帝国の公用語』『カトリック教会の公用語』として、中世ヨ-ロッパにおいて広まった歴史があります。
『どこの国でも通用する言葉』として、長年重宝されてきた歴史を踏まえ、『分類学の父』と呼ばれたスウェーデン人のカール・フォン・リンネが、ラテン語での学名づけを体系化していったと言われています。
アジアで暮らしている人間にとっては、ラテン語はあまり馴染みがありませんが、やはり欧米に住む人にとっては、ラテン語は非常に親しみのある言葉。
日本人が特に勉強をしなくても、中国語がなんとなくわかるのと同じような感覚なのかもしれませんね。