【夢グループ】『社長~安くして~』の保科有里・売れない壮烈な過去が凄い…



『デーブイデー』、『社長~安くして~!』夢グループのユルいCMでお茶の間ブレイクしたのが歌手の保科有里さん。社長の横で合いの手打つ人誰?愛人説まで流れたこともありましたが、実は夢グループの歌手。

ヒット曲ゼロで故郷に帰ろうと思ったそうです。

デビューしても鳴かず飛ばずだった

保科さんがデビューしたのは、’93年。10年の間にシングルを5枚リリースしたものの鳴かず飛ばず。

夢グループに入るきっかけになったのは、品川駅前にあったホテルパシフィックのラウンジで歌っていた時、レコードディレクターの方から石田社長を紹介されたそうです。その頃は満席の会場でカーペンターズやジャズ、テレサ・テン、山口百恵など70年代の歌謡曲を中心に歌われていたと言います。

保科さんが入った頃の夢グループは芸能プロとしての仕事は少なく、所属歌手は狩人ぐらい。女性歌手を入れておきたいという軽い気持ちだったかもしれません。

集客が心配だったライブではカラオケコーナーを作り、観客の方15人ぐらいに歌って貰う代わりに、チケットを複数枚買ってもらうというライブを行った事も。

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通販事業がメインで芸能面は『歌手の方が自分で売り込んでね』というとんでもない事務所ながら、保科さんがやってこれたのは、前の事務所も厳しいマネジャーだったからだそうです。

CMでは『安くして~』と仰る保科さんですが、自身の性格と正反対なので、戸惑ってしまうと言われます。


売れないものを売るのがぼくという社長

夢グループに大御所歌手が入ってくるようになったのは、カラオケマイクがヒットする様になってから。千昌夫、チェリッシュ、松方弘樹、小林旭など往年の歌手が次々に所属となりました。

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CMでは松方弘樹と共演、社長の肝いりで所属大物歌手を集めてのコンサートに保科さんを出演させるなど、社長のきまぐれはエスカレート。’14年には『松平健記念公演』のむこうを張るかの様に、所属歌手で時代劇の歌とお芝居の二本立てで全国ドサ周りをし、保科さんを出演させる始末。

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当時、保科さんはコンサートの質が下がる、社長の愛人じゃないか、ヒット曲もないのにと色々言われたそうです。だが社長は『売れるものを売るのは当たり前。売れないものを売るのがぼく』と褒められているのか、けなされてるのか判らない言葉で保科さんを励ましたのだそうです。

CMも本来なら所属俳優が出演するべきだという保科さんなのだが、社長曰く『自分がでればクレームもなくなる』という。それで保科さんとの名コンビが生まれたそうです。

あのCMも社長は台本は数日前に、保科さんに渡すそうですが当日台本通りに進行せずアドリブを入れまくるそうです。とんでもない話ですが巧くあわせておられるのにビックリします。メイクさんもつかないのでメイクもご自身でされるとか。


実はアラカン?実家は破産、歌手以前に波瀾万丈の人生だった

保科さんは、’23年現在61歳。23歳の時に実家のクリーニング屋が破産宣告し、親は離婚。電話番、秘書、カバン持ち、結婚式の司会など様々な職を経験したそうです。

ホテルのラウンジで歌っていた頃は所属事務所を変わって3回目、金沢に帰ろうと思ってた矢先。石田社長がディレクターに『はいって言っちゃったから、彼女を選びます。他の人とは会わなくていいです』と言わなければ、運命は変わっていたのかもしれませんね。