意外?保育園でNG・フード付きコートやひも付きボトムが危険な理由



フード付きコートやダウンは大人だけでなく子どもにも人気のアウターです。
その一方フード付きコートや、紐つきアウターが原因の事故が後を絶ちません。
一部の保育園や小学校では、ひも付きアウター、フード付きコートでの登園、登校NGになっているのです。


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にも関わらず、子ども用の冬服でフード取り外しができるアウターが広まらないのは
なぜでしょうか。

子ども服が原因の事故は7割以上

20年以上前から、日本では子どもの服が原因とみられる『ヒヤリハット』の事故が7割を占めています。
その多くが、サイズにあわない服を着ている、フード付きの服や紐がだらりと下がった服を着ていることです。

シチュエーションで言うと、器具や機械に洋服の一部が巻き込まれて事故に遭うケースが多く、
その他では子ども同士が洋服を引っぱりあい、怪我がおきるケースです。

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経済産業省も『4129(よい服)の選ぶ基準』として、リーフレットを作成し、保護者に呼びかけています。

フード付きの服で首がしまる事故も

フード付きパーカーを、ドアノブに引っ掛けてしまい、窒息した事故もあります。
’22年に起きた事故の概要は以下の通りで患者は緊急搬送されました。

  • 患者(4歳9か月)の女の子は、自宅から外に出ようとしてドアノブにフードを引っかけた
  • 家の中は母親、父、兄(7歳)が居た
  • 母親は家事をしていて、兄と父はピアノを弾いていたので気が付かなかった
  • 患者の泣き声で気付き救急搬送、一命をとりとめた

家の玄関先かつ、意識消失がなかったので、一命をとりとめることが出来たのは非常にまれな例ですが、
子どもは、自分の身に何が起こるかはわからず、外に飛び出していきます。事故を未然に防ぐのは困難です。

メーカー側も気をつけるべき

日本の子ども向けアパレルは欧米の様に安全企画が厳格ではありません。
欧米では万が一事故があった場合、訴訟を起こされるので、洋服に対する安全は考えられています。
日本は『売る』ことを目的にしているので、洋服の安全がおろそかになりがちなのです。

フードや紐の他にも、消費者が子ども服を買う際に気を付けるべき点は、以下の通りです。

  • ボタンやバックルが多いものは避ける
  • 装飾品の多いものは普段着に着ない
  • 後ろで結ぶリボン、コンシールファスナーなどの洋服は着せない

フード付きのダウンも、取り外し可能なものを選ぶのが一番です。


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いかがでしょうか。
子どもは、保護者が思わぬ所に行き、事故に遭うかもしれません。
洋服で最低限身を守ることができればよいのではないでしょうか。