1時間あたり1mmの雨ってどれぐらい?傘ささなくても大丈夫?
1時間あたり1mm以上の雨が降る確率と天気予報で言いますが、体感的にどれぐらいの雨か答えられる人は少ないです。
1時間あたり1mmは傘を持っていた方が無難な雨といっても過言ではありません。2mmは誰が見ても確実に雨。5mm、10mmでは桁違いの雨になります。
近年豪雨による土砂災害が相次ぐ中、意外に知られていない、1mm以上の雨の降る確率について説明します。
降水量1mm以上は雨ガッパを着て自転車に乗れる雨量
降水量1mm以上は体感的に『雨カッパを着て自転車に乗れる雨量』だと考えれば、いざという時の備えができます。
気象庁が示す1mm以上の雨量は傘を持っていない人が傘をささなくても何とか家まで帰れる雨量としていますが、
それは大間違いです。
気象庁が発表する降水量は切り捨てなので、1mm~1.9mmでも1mmとみなすからです。
降水量1mmでも『確実に雨』だと判る2mmに近くても雨ですし、ゲリラ豪雨である4~5mmの雨が1時間の間に20分降ってもも1mmです。
降水量1mmの目安は主に以下の通りになります。
- 自転車で雨ガッパを被ったほうがいい
- 車のワイパーは動かす
- 原付、バイクで走っても濡れる
一応折り畳み傘や雨カッパを持っておいたほうが無難ということになるでしょう。
ゲリラ豪雨は降水量何mm?
夕立と呼ばれる強い雨はかつて5~6mmと言われていました。
しかしここ10年来のゲリラ豪雨は『雨の粒も見えるしのつく雨』が多いです。わずか30分~1時間の間に10mmの雨が集中的に降ることも考えられます。
では1時間あたりの降水量の降水量と被害はどれぐらいになるのでしょうか。
- 10㎜:水たまりができ、跳ね返りがある、野外イベント中止、傘をさしても体が濡れる
- 20㎜:注意報が発令される。車のワイパーが追い付かなくなる、側溝から下水があふれ、地面が水浸しになる
- 30㎜:ハイドロブレーニング、床下浸水など水害が起きる
昨今では線状降水帯と呼ばれる積乱雲が停滞する現象が頻繁に起こるので、降水量30mmで災害が起こる理由が判ると思います。
西日本豪雨の時の降水量は50~70mmだった
西日本豪雨が起きたのは’18年7月。線状降水帯が西日本に停滞し甚大な被害を及ぼしました。
この時の1時間あたりの降水量は一番酷い所で70mm以上、筆者の親戚が済んでいる関西地方でも50mmでしたが、古い木造家屋に住んでいた人は床下浸水や瓦が剥がれ落ちるなどの被害に遭っています。
気象庁では50mmの降水量は『木造家屋に住む人の半数が雨に気付く』としていますが、実際はそんなものではありません。
霧雨は降水量0.5以下
反対に霧雨と言われる小雨は、1時間あたりの降水量が0.5mm以下であることが判明しています。
0.3mmぐらいになると、傘をささなくてもよいと思う人もいるので、体感的に傘を差さなくいい雨量は0.3mmと覚えておきましょう。