すき屋元アルバイト大やけど1000万円損害賠償・指示待ちバイト・労災隠しがヤバすぎる
’21年12月、元すき屋のアルバイト店員が業務中に厨房で転倒、高温のみそ汁をかぶって大やけどをしたアルバイト店員(23)が安全確保不十分として会社側に1000万円の損害賠償の申し立てをしていたことが明らかになりました。
「他の従業員本部の指示待ってた」…どう見ても救急車必要と思われる時に本部の指示待ちって、どうかしてんな
もし大火事、放火が起こっても、本部の指示待ちか?すき家バイトで大やけど 営業継続、自ら救急車 傷痕残り女性提訴・東京地裁(時事通信) https://t.co/V97xuvc2lv
— Junkers (@Junkers19741029) December 20, 2021
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今回の記事では以下の点に的を絞り解説します。
- 何故すき屋の事件は起きたのか
- 満員の店で誰も救急車を呼ばなかったのか
- アルバイトは労災使えないの?
- 労災をつかえる奥の手
最後までお読みいただけると嬉しいです。
大怪我をしても誰も救急車を呼ばない店
訴状によると、店員女性は’18年に東京都品川区のすき家に接客配膳アルバイトとして勤務。事件当日は昼間で満席の状態だった。事故が起こった時の店内の様子を女性は次の通りに分析しました。
- 店内の床は、こぼれた麦茶で濡れていて滑って転んだ
- 他の従業員は配膳を急ぐなど多忙で片づけは放置されていた
- みそ汁の入ったスープジャーは台に固定されていなかったので事故を防げなかった
- ライバル店(吉野家、松屋など)はみそ汁サーバーを使っているので、この様な事故は起こらない
今思い出したが…
すき家は従業員全部が個人請負扱いなので
すき家の安全管理責任、
思ったよりも問われない可能性あるなこれ
労災も適用されないんじゃないか?究極のブラック言われるのは伊達じゃない
「すき家」でアルバイト勤務中に大やけど 女性が損害賠償を求め提訴 https://t.co/kRdlBYUCNj
— だりい (@dariidariidarii) December 20, 2021
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店側の安全管理がなされていないのが判りますし、繁盛時であるという言い訳も出来ないでしょう。
驚くのが事件当時こんな大怪我だったのに、誰も救急車を呼ばなかったことです。
すき家バイトが大やけどしたにもかかわらず適切な応急処置もせずに営業継続したそうだけど、上司からの指示を待っていた周りの従業員や客の誰もが救急車を呼ばなかった所を見ると、時として人の命を奪いかねない無関心さを持つ日本人の悪い癖が出た事故(事件?)な気がした。
— かまちゃん (@96km9) December 20, 2021
@twitter.co.jp96km9
他の従業員は、やけどに苦しむアルバイト女性を客席につながる通路からキッチンのシンク前まで連れて行っただけで、接客や調理などを継続。女性は救急車を自分で呼んだというのです。
元アルバイト女性は背中から右太ももまでが熱傷となり、約3週間入院。傷痕が広範囲に残り、退院後1年以上の通院を余儀なくされ『飲食店で働くのが怖くなった、同じことが起きないでほしい』と語っています。
人命がかかってもマニュアル通りにしか動けない不可思議
すき屋に限らず日本のフランチャイズチェーン店は『お客様を待たせない・スピード重視』が求められます。
フランチャイズ飲食店では特にスピードとクオリティを両立させる人材を使い捨てすることが問題視されてきました。
滑って転んで味噌汁ひっくり返した結果、大やけどを負い、助けてもらえなかった被害者
こういう時にどうすればいいのか分からず、おそらくマニュアルも作られていないためパニックになっただろう他スタッフ
寝耳に水で叩き起こされ、気づいたころには大ごとになっていた本部
みんな大変だなぁ https://t.co/i7PYH3rbmv
— 古城ろっく@感想大感謝祭!! (@glWR6Szrirb66oR) December 20, 2021
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原告の元アルバイト女性は店舗で店舗で働く前の研修で、配膳などのスピードを重視するよう指導されていました。配布された研修ノートに『スピード命!!、小走りで提供』という言葉が並んでいたといいます。
それに対し被告側は『事件当時女性は小走りで提供していなかった』と反論『滑りやすい靴を履いていた』とありえないことを言い出したのです。
すき家バイトで大やけど=営業継続、自ら救急車
ただただすき家側が安全確認が出来てなかったそれだけの話やし、すぐに救急車を呼ばなかった時点でマニュアルが出来ていない
元飲食やってた身としてはスープジャーを簡単に倒れる位置には絶対置かないし事前に確認するけどな https://t.co/Yq2Yu1nRQ1
— 猫の呟き (@80xsIQ7HE4L07LE) December 20, 2021
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今回の事件については、すき屋側の安全確認だけでなく、スープジャーの置き方にも気を配るべきではという意見もありましたが、働くだけで精一杯の現場でそこまでできるのでしょうか。
アルバイトは労災加入できる!
アルバイトは労災加入できるのでしょうか、できます。
働いてないからムリだと店長や正社員にはぐらかされるケースがありますが、そこで派遣にならない、転職するなら、労災請求はできます。
飲食店でバイトをしていて労災請求出来るのは、以下の様なケースです。
- 包丁を落として指を切ってしまった
- スープジャーをひっくり返して火傷した
- お好み焼き店や中華屋さんの鉄板で火傷した
逆に請求できないのは、油ハネなどの軽いやけど、従業員同士の口論など証拠が全くないモノやグレーゾーンのパワハラです。
ですが、殆どの場合『国保にしてね』『診察うけてね』と店長側から言われることが多いと思います。何故でしょうか。
店長に保険適用権限はない
カン違いしてほしくないのは、店長に従業員の保険適用の権限はありません。
決定するのは本社の保険担当の人であり、最終的には国です。労災の請求は以下の3通りがあります。
- 労災病院(労災指定病院)に行く
- 労災病院が近くにない場合は治療費を実費負担し『療養費用』の請求書を監督署に提出する
- 店の事業資金から治療費を貰う
一つは受診したらいったん「療養の費用」の請求書を監督署に提出することで、監督署から治療費をもらう方法です。
もう一つは店が用意している事業資金から処理してもらう方法です。店には小口という本社から毎月数万円の事業資金を渡されています。これは俗に言われる労災隠しなのですが、何故おこるのでしょうか。
何故労災隠しが起こるのか
飲食店に限らずサービス病は売上の半分以上は従業員の給料や経費に使っています。万が一従業員が怪我をして労災を請求したり監督署から治療費を請求した場合は労災保険が上がってしまうので、純利益がなくなってしまうのです。
私は約5年間、男整備士として仕事してきました。
辞めたくなったら転職し、怪我をすれば労災隠しするのかと脅し、怒鳴られたら暴力で返し、サービス残業を言われても無理ですと帰り、月収15万円、賞与無しなのが、辞めた理由。
お金が大好きだから。
それだけです。 https://t.co/nyRBkgnPyG— おたき(30) (@GUSSANMOTORS) December 12, 2021
そのため店側は積み立てている事業資金から従業員の治療費を療法費として処理しています。これが労災隠しです。
@twitter.co.jp/GUSSANMOTORS
今後の裁判で、すき屋は労災を認めない動きに出るようですが、これだけ世論が動けばどうなるかはわからないでしょう。