西新宿の高層ビル群は1970年代から本格的になっていく



西新宿は日本を代表する超高層ビル群のひとつですが、この超高層ビル群の始まりは、戦後に淀橋浄水場の跡地を再開発したことに由来します。開発は1960年代に始まりましたが、1970年代に完成した高層ビルは現在でも現地に立っています。

1971年竣工の京王プラザホテル
西新宿2丁目にある高層ビルです。西新宿のビル群のなかでは、一番最初に完成したのがこの京王プラザホテルでした。東京都町の東側に隣接している、地上179.55メートル、地上47階建ての白亜の色をした建物です。1971年3月に竣工したということは、完成からすでに45年も経過していることになります。

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1974年竣工で高さ210メートルの新宿住友ビル
新宿住友ビルは西新宿二丁目の都庁の北側ににある、地上210.3m、52階建ての超高層オフィスビルです。1974年3月に竣工しましたが、当時は日本で最初の200メートル超の建物であり、短期間ながら日本一の高さを誇りました。上空からみると三角系の形をしているのが特徴です。完成から42年が経過しています。

1974年竣工のKDDIビル
KDDIビルは、1974年6月に竣工しました。都庁の東南にあり、甲州街道に一部が接しています。地上164.7mで32階建てであり、完成当時は国際電信電話株式会社(KDD)の本社となっていました。

高さ223メートルの新宿三井ビルディングは1974年竣工
完成当時に日本一の高さを誇っていたのが、新宿二丁目の新宿三井ビルディングです。高さ233.6メートル、地上55階建てで、外観は黒を貴重としたガラス張りになっています。東京都庁の北東側にあり、西側には新宿住友ビルが隣接しています。

1970年代の西新宿高層ビルの様子
これらの西新宿高層ビル群の初期段階の頃は、超高層ビルといえば西新宿というイメージで固まり始めた頃でした。したがって様々な映像作品で、当時の西新宿の高層ビルが主役になっていました。とくに特撮ヒーローものでは好まれる傾向にあり、ウルトラマン、ゴレンジャー、スパイダーマンなどで当時の西新宿を背景として、怪獣退治が行われています。