【ライドシェア】便利なのに普及しない法律以上の問題
ライドシェアはアプリもしくはウェブサイトでドライバーと乗りたい人もしくは運転手を繋ぐ相乗りサービスです。
海外では大手が参入ししのぎを削っていますが、日本はタクシー業の保護観点から本格導入は見送られています。
日本で普及しない背景が法律やタクシー以外にもある要因について探ってみましょう。
ライドシェアが日本で普及しない表向きの理由
ライドシェアが日本で普及しない表向きの理由は、有償でお客さんをのせる行為が『白タク』にあたるからです。
とはいっても中国や韓国の訪日観光客の間では母国語が通じキャッシュレス決済可能な白タクが横行しているのは確かです。
在日中国人らが無認可で、自家用車に訪日観光客を乗せる中国式の違法な「白タク」行為が九州でも増加しています。アプリによる決済など、現行法上の取り締まりは立証ハードルは高く、ルールの整備が必要です。
「中国式白タク」横行、九州でも – 毎日新聞 https://t.co/LqAbYqKcc5
— 毎日新聞長崎支局 (@mai_nagasaki) January 21, 2019
©twitter.com/mai_nagasaki
観光客の白タクだけのせいでしょうか。彼らも母国語とキャッシュレス決済が通じる白タクを使わざるを得ない理由があります。
日本のタクシー料金やカーシェア料金が高い事もそうですし、利用しにくさが背景にあるのではないでしょうか。
長距離限定のライドシェアはあるものの
日本ライドシェアはnottecoがあります。
これは地方別、目的地別にドライバーを検索する事が可能で、長距離移動を安く抑えたい場合に便利です。
不便な点は、登録されているドライバーはいつも同じ人なのでバラエティに富んでいるとはいえない事。自宅から駅前まで、もしくは急行3駅分など、ちょっとしたお出かけや送迎に使えない事です。
タクシーでライドシェアは不可能なのか
ではタクシーでライドシェアは不可能なのでしょうか。
通勤時間帯に駅からタクシーに4人相乗りしてライドシェアすればバス賃よりも安くなり自宅まで送ってもらえるので一石二鳥です。
©zm-i.net
こちらの駅は関西大手私鉄の駅前ロータリーです。
ここ数年私鉄でも通勤時間帯に人身事故が相次ぎ、この駅で下車してJRや地下鉄に振り替え輸送する事が多くなりました。
そこで気になるのがタクシーの乗り合いです。
乗り換えバスはあるが1時間に1~2本
通勤時間帯であれば振替輸送先である駅は、見知らぬ人同士でもほぼ同じです。
この駅からならばJR京都駅、地下鉄四条駅の二派に分かれます。
©zm-i.net
この駅から発着するバスは1時間に1~2本しか来ないローカスバスばかりですが、振り替え輸送先さえ選ばなければ乗り継ぎは可能です。69番に乗れば遠回りですが市内の学校にバスで乗り継いで間に合います。
もしもバスが来なかった場合、タクシー乗り場で待たなくてはいけないのですが、驚く事に朝の通勤時間帯で事故が起こった時は『誰一人として相乗りを申し出なかった』のです何故でしょうか。
知り合い同士ならライドシェアするという日本人事情
同じ駅で夜遅く私鉄の人身事故があり列車が止まった時は違いました。
タクシー乗り場に居たのは、近辺にあるジムから出てきた人や勤務先から来た人が多く、乗り合いで近くのJRの駅まで行こうという事になったのです。
私が出した結論は『顔見知りであればタクシーの相乗りは可能』という気質でした。
©chintai.net
日本人気質というよりもしかすると土地柄かもしれません。
こちらの写真の駅前ロータリーは筆者が20代の頃独り暮らしをしていた街です。
駅から住んでいたニュータウンまでバスがない時は、タクシーの相乗りをよくしていました。その相手が駅でみかける人であったりしたものです。
Uber Didi相乗りアプリはあるものの…
一部のタクシー運転手さんは業界に危機感を抱いておられます。
60代ぐらいのタクシーの運転手さんが自動運転とUBERの話題で突如話しかけてきて驚いた。極めて冷静な分析で自動運転の限界やライドシェアの問題を指摘しつつも自分の職が近い将来なくなる事を覚悟していて思わず聞き入ってしまった。
— Reo MATSUMURA (@reomatsumura) September 17, 2021
©twitter.com/reomatsumura
’18年末から地域の個人タクシー業界と連動しUberなどの業界最大手がタクシー相乗りに名乗りをあげています。
その一方で決済ミスや、配車GPSのトラブルなど問題は山積みです。
Uberが乗り込んできても、本格的な相乗りサービスが伝わらないのであれば、意味はないのではないでしょうか。