【請願駅】鉄道の駅設置するのに億単位のお金かかるってマジなの?



『請願駅』は、鉄道設置計画にない駅を大企業や地方自治体がお金を出し合って設置を呼び掛け作ったものです。
JRであろうと私鉄であろうと設置には1駅あたり十ン億単位のお金を要する事が問題視されています。

新幹線の請願駅では建設費用に200億円以上のお金を叩いて、4時間に1本しか電車が止まらない駅もあります。

何故この様な非効率な駅が出来るのでしょうか。

請願駅は何故高いのか

鉄道会社に『駅を作ってほしい』と後から頼む請願駅が高くつく内訳は以下の事柄が挙げられます。

  • 土地代が高い
  • 駅を作ると同時に路線の電化も実行する
  • 駅を高架にする
  • 駅を複線、複々線にする

請願駅が高くなる理由は土地代、建設費用、電化が主な理由として挙げられます。

請願駅の建設費用は3億~130億?!

請願駅の建設費用が高騰する以上の4項目に当てはめますと、請願駅の建設費用はピンからキリまでになります。

田舎の土地が安い所で単線の無人駅を作るのでしたら3億たらずで作れます。駅舎と駅前広場だけ整備すればよいのです。

厄介なのは、さいたま新都心駅の様に、電化複々線高価を一気にやってしまった駅です。建設費に130億かかります。

では皆さんがイメージする『各駅停車しか止まらなさそうな請願駅』には一体どれぐらいの建設費がかかっているのでしょうか。

各駅停車しかとまらない請願駅は30億~60億かかっている

請願駅のイメージして挙げられるのは『別にそんな所に駅がなくても・・・』という所に建っている小ぎれいな駅で快速、特急は止まらない駅ではないでしょうか。

例として挙げてみますと、以下の駅が挙げられます。

  • 円町(JR嵯峨野線・電化に伴い駅設置・複線高架・24億)
  • 島本(JR東海道本線・高槻~山崎間の間・高架60億)
  • 上桂(JR東海道本線・西大路~向日町の間・36億、キリンビール10億、市25億、JR1億負担)

どの駅も地元の方が沢山利用している所は通勤時以外あまりみません。
東海道本線はすぐ横に阪急が走っている事もあり、阪急が人身事故で動かなくなった時のみこんでいるぐらいです。

ではなぜ請願駅は増えるのでしょうか。

企業PRに使われる田舎の請願駅?

近年では田舎に新駅を誘致する動きは自治体ではなく、会社になっています。

北海道医療大学のあるJR学園都市線(北海道石狩郡当別町)の、あいの里公園ー石狩太美の間に、チョコで有名なロイスコンフェクトが工場を増築し、駅を請願しています。

ロイスコンフェクトは無人駅の駅舎建築費用を負担する事で、工場見学や施設体験PRを実施し観光客を呼び込む戦略なのです。

平成の時代までは駅を請願するのは地方自治体でしたが、令和の時代からは学校法人や企業という時代になるかもしれません。