潜在視聴率って何?一言600万以上驚愕ギャラで儲からないテレビに嫌がられる大物とは?
潜在視聴率という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
潜在視聴率は、タレント個人が番組に出演した際に、何%視聴率を稼げるかを示すデータです。
民放や大手広告代理店がスポンサーの要望に応える形で作成したのが始まりで、本来なら表に出ない数字でした。帯ドラマ主演、バラエティ司会が変わると視聴率が変わるからくりが数字で現れたのです。
潜在視聴率が注目される様になったのは、いつ頃からでしょうか。
潜在視聴率は’18年ごろから注目される様になった
視聴率は平成初期の様に、世帯リアルタイムでなく、以下の条件で計算しています。
- 毎分ごとの視聴率を作成(リアルタイム)
- リアルタイムに誰が出演するかで、視聴率の上下を作成(タイムシフト)
- パラビ、TVberなど各局が持っている配信サービスも含めた再生も計算(録画再生率)
- 性別、年齢、職業別の視聴率(個人視聴率)
諸外国の様に有料放送が数多く定着してないので、コア層(13歳~49歳)に対し番組の間に魅力的な広告を入れるべく、視聴ターゲットを個人別に以下の通りに絞っています。
- C:4歳~12歳
- T:男女13~19歳
- M1:男女20~34歳
- M2:男女35~49歳
- M3:男性50歳以上
- F1女性20~34歳
リアルタイムでテレビを見るというのも考えると、売り出し中の若手のドラマやドキュメンタリーが深夜枠というのは『見たい人だけ見て』という感覚でしょう。
潜在視聴率が低いのにゴールデン枠の大御所
各局で問題になっているのは、潜在視聴率が低いのにゴールデンのバラエティ枠にしがみつく大御所たちです。そんなテレビを見るでしょうか。潜在視聴率が低い大御所タレントは以下の通りです。
潜在視聴率が低いタレントには以下の特徴があります。
- バラエティ番組の出演が主力
- 13歳~49歳のコア層(特に男性)視聴率が取れない
- 広告から購買層に繋がらない
- タレントのギャラが高い
- 大御所なので、扱いづらい
大御所タレントになると冠番組をいくつも抱えているケースがあります。そのタレントが好きならば番組を見るでしょうが、嫌いならその時間は見ないでしょう。
視聴率1%未満で、ギャラが600万以上の大御所は?
民放キー局が起用したくない大御所タレントのワースト1位に選ばれてしまったのはビートたけしです。理由は、個人視聴率が1%に届かないこと、一言喋るだけでギャラは500万~600万と言われていることです。しかもその一言が、潜在視聴率を動かすコアな客層に響くのか、響かないのです。
新人タレントなら即クビですが、大御所なだけでにクビにできません。
テレビ的にありがたいのはマツコ・デラックス
潜在視聴率、ギャラの面で、テレビ側として有難い存在なのはマツコ・デラックスです。
世帯視聴率8%、個人が5%弱。ゴールデンも夜枠も安定した人気を保っている上に、コア層だけでなく、様々な視聴者に人気がある。世帯視聴率が7%~の松本人志は、ギャラが300万を超すのに対し、マツコは4分の1。
旧ジャニーズタレントや、松本人志炎上騒動の様に『ギャラは高額でも潜在視聴率があるから大丈夫』という考えは、民放ではこれから通用しなくなるのではないでしょうか。