マーケティングリサーチが日本再生に必要です。
マーケティングリサーチとは起業する場合とか、新製品の開発・販売などのばあい各種事項について綿密に調査することを言います。
昔は市場調査と言いました。
自社でマーケティングリサーチする場合とコンサルタントに依頼する場合があります。
例えばスーパーが新規店舗を出店する場合、地理的条件や競合店舗、需要動向、
地域性、年齢統計など数多くの項目について調査し、出店の可否についての参考資料とします。
変わったところでは医師が開業する場合金融機関から多額の借り入れをすることが多いのですが、その場合最近は金融機関がマーケティングリサーチをしてくれることも多いのです。
そして最終的には医師とその資料を基に開業位置を決める場合が多いのです。
金融機関は長い歴史に裏付けられて各支店ごとの各種資料を豊富にもっております。
例えば年齢統計、所得統計、地域性、競合医療機関の数とか診療科目、競合医療機関の経営内容、患者情報など貴重な資料を持っております。
経済研究所もあってコンサルタント事業も行っています。
だから医業開設の場合は金融機関にお世話になる医師が多いのです。
新製品の開発や販売の場合は地域を決めて試験販売をしてみて、その結果を分析して改良したりデザインを変えたりします。
アンテナショップを置いて販売動向を探るのもマーケティングリサーチです。
経済がグローバル化した現在はマーケティングリサーチも国内のみならず、
外国でも企業活動や販売活動をすることが多いのですから余計重要です。
日本人の好みと外国人の好みは当然違いますし、外国も国によって異なります。
同じ商品で通用する例は少ないでしょう。
各国別にマーケティングリサーチをしなければなりません。
その結果進出を取りやめる場合もあるでしょう。
多額のマーケティングリサーチ費用を無駄にしても長期的な収支計算をすれば
進出取りやめたほうが企業の利益になります。
その時得た資料は後に役に立つことが多いのです。
マーケティングリサーチは民間だけのことではありません。
各県が今や県産品の販売にしのぎを削っています。
行政は指導的立場からマーケティングリサーチを行って他の県の動向を探り、
県産品の販売増加に必死です。
知事が外国へまで出かけて県産の農産物の輸出にちからを入れています。
東京のアメ横などには全国ほとんどの県のアンテナショップがあります。
マーケティングリサーチは今や経済活動の重要な初期活動です。
コンピューターを駆使して統計的分析が当たり前になっており、怠った企業や行政は敗者となります。
企業は倒産もありますし、リストラもあります。
企業がどんな自信のある製品を作っても売れなければ何の意味もありません。
売り方を考えるのもマーケティングリサーチです。
地域によって購買習慣が違うし、国によっても違います。
読みを間違えると企業の盛衰に多大な影響を及ぼします。
日本の誰でも知っている電気メーカーが外国企業の傘下になる例が増加しています。
日本企業の油断とマーケティングリサーチがあまかったことは否めません。
かつての新興国が今では日本を凌駕しています。
残念ながら日本経済の地盤沈下は明らかです。
かつての栄光からなかなか抜け出せないようです。
そんな場合ではないのに大企業の内紛が多発しています。
競うべきは外国企業なのになかなか発想の転換が出来ないようです。
日本人は初心に帰ってあらゆる場面でマーケティングリサーチを徹底し、
戦略を練り直し再び経済の活性化を図らなければ将来間違いなく3流国になり、
殆どの国民が貧者となってしまいます。
日本国民は優秀なのです。
だからその気になれば経済の再活性化も十分可能です。
政治、経済、行政が一体となって既得権益などを一掃し再出発しなければなりません。