渡辺裕之謎の自殺・芸能人の相次ぐ突然死何故広がる?
渡辺裕之、上島竜兵と芸能人の相次ぐ自殺に驚きを隠せない。
’22年現在コロナ禍とはいえ行動緩和となり旅行者や観光客でにぎわいを見せ始めた日本だが、芸能界は未だ冷えた味方が強まっている。
『ファイトォー!一発!』のリポDで有名になった渡辺裕之
’22年のGWの真っただ中,5月3日。
俳優の渡辺裕之さんは横浜市内の自宅の地下にあるトレーニングルームで倒れているのを妻で女優の原日出子(62)が見つけたが帰らぬ人になってしまった。享年66歳。死因は縊死(いし)と発表され原因は今も尚判らない。
渡辺裕之は、拓殖大学商学部経営学科卒業。
1983年から1992年まで『リポビタンD』のCMを努め『ファイトォー!一発!』の同社のキャッチコピーを一躍有名にした。
鍛え上げた肉体に二枚目の完璧主義者は、まさしく昭和から平成にかけて求めた俳優に相応しかった。
昼メロ全盛期のバブル時代に『嵐シリーズ』に出演。濃い昭和の二枚目俳優としてテレビを沸かせ、映画では『オン・ザ・ロード』で白バイ隊員を精悍に演じた。
昭和の濃い顔の二枚目の宿命なのか、’90年代以降は固定ファンが購買層に付くVシネマを中心に活動の拠点を移していたのは拒めない。
『パチンコ軍団梁山泊』の様に、本物の梁山泊とかけ離れたストーリーのVシネマに出演することもあった。
最後に民放でみかけたのは『もしもイケメンだけの高校があったら』で生徒のお父さん役だった。『イケオヤジの代表』で渡辺さんが選ばれたのだが、それが視聴者に伝わったかは定かでない。
トップガンの吹替は永久保存版!
トム・クルーズの『トップガン』の吹替は渡辺氏の担当。
英語が堪能な渡辺氏は『吹替をする時が英語が頭の中に入ってきて、頭の中がこんがらがってしまう』という理由で、以後吹替を
やらなくなったそうだ。
こんなにいい声だったのに、もったいないと思う。
同時期から吹替や声優を担当し、声を成長させた石橋運昇さんは、後に『CSI:マイアミ』のホレイショ・ケインを吹替えた。
渡辺氏も渋い海外俳優の吹替をやってほしいと思う。
真面目で完璧主義だったのが仇になった
周りの目から見ても、妻の原さんともおしどり夫婦で、息子さんを含め家族とも仲がよく、完璧に見えた渡辺氏。
俳優業だけでなく、趣味のゴルフはプロ級でレギュラー番組をもつほど。
打ちっぱなしで多い時で600球打ちまくっていたというのだから、渡辺氏の弟の幹夫さん曰く『凝りだしたら止まらない』というのは本当なのだろう。
この他にもバンドを組むほどドラムが巧く、スキューバダイビングのライセンスも持ち、語学堪能、バイクはチューンナップしたものがバイク屋に飾ってあったほどだった。
しかしこれだけ好きだったゴルフも自殺の1カ月前、渡辺氏の知人からはドタキャンの連絡があったという。
一体なにがあったのだろうか。
みんなで集まれるのが本当にうれしいと泣き出した
渡辺氏と交流があった人々によると、’21年の暮れごろから明らかに元気がなかったという。
集まって飲んだ時も、泥酔し『みんなで集まれるのが本当にうれしい』と急に泣き出した。
健康状態はトレーニングの成果もありよく、彼をささえる家族も円満であり、仕事について絶望しているというわけでもない。
’05年に投資で一億円の詐欺被害に遭い、実母が認知症となり1年間コロナ禍で面会が出来なくなったとしても、渡辺氏はこらえて乗り切ってきたが、何かが限界に来てしまったのかもしれない。